私地獄

twitter:@ataso00

顔か、血か

深夜2時。かすかなエンジン音が鳴っている。
週に何度か、軽自動車が敷地内に駐車される音によって、私は目を覚ます。そして、iPhoneで時間を確認した後、再び目を閉じ、少しだけ自分に失望しながらまた朝まで眠る。最近の私といえば、よく目を覚ます。覚ましては、またすぐに眠る。

 

妹に恋人ができたらしかった。家にだって来たこともある。挨拶はしていないから、顔を見たわけではないけれど。こうして車に乗り、深夜に家を空けることが多くなったタイミングと重なるので、多分そういうことなんだろう。

妹と私は、もう何年も会話をしていない。「合わないな」と思う。例えば、他人だったとしたらもう少し仲良くやっていた気もするけれど、血が繋がっているからこそ、許せないところが多すぎる。いつの間にか、どんな努力をしても埋まらない深い溝ができていた。どうしたらよかったんだろう、私たちは。こんな「もしも」の話をしたってどうしようもないけどさ。

本人に直接聞いた訳じゃない。だから、想像の話。今年から県内の大学に通いはじめた妹は、授業とかサークルとかバイトとか、新しい世界を沢山持って、その中でちょうどよい感じの人と普通に出会って、普通に付き合っているんだろう。多分。普通の大学生みたいだと思う。普通過ぎるな、とも思う。

車文化の地元から一歩も出ようとせず、中学・高校の友人で充満している小さな世界で生活をしている妹。良くも悪くも平均値であるあの子を見ていると、やっぱり心が少し傷む。人が思い描くちゃんとした普通の幸せに家族もきちんと巻き込みながら、一歩ずつ着実に前進している。協調性がなく、他人との関係が一度たりとも上手くいったことすらなく、大嫌いな地元とは全て縁を切った私とは正反対だ。


私の父親は、暴力を振るい、浮気を繰り返し、そして借金を作るような人だった。いわゆるクズだ。そして母親は、父親のせいなのかヒステリックになった。「言葉で言ってもわからないから」「言うことを聞かないお前が悪い」「かわいくないから」「ブスだから」と言われながらぶたれる、という毎日を過ごしていた。
不幸だったか?というと、実はそうでもない。私が悪いことをしたら拳が飛んでくる、というのが家庭内では当たり前だったし、中学3年生の時に「万引きをしたら父親に殴られた。人に暴力を振るうなんて、あり得ないよね」と同級生が言っているのを聞くまで、暴力を振るわない両親がドラマや映画の中以外に存在することを知らなかった。誰でもそうだろうけど、幼い頃は両親がこの世のすべてのルールで、私も自分の家庭が常識であり普通だと信じていた。

自分が全部悪いんだと思っていたから、不幸とはまた少し異なる感覚だったように思う。ただ、何をしたら怒られないのかが分からなかったのと、毎日ものすごく怯えていたのを覚えている。幸せな幼少期と言い切れず、しかし不幸と決めつけるには物足りなかった。教育・しつけの中に暴力があり、父親は外面だけのいいクズだった。それだけの話だ。

今は離婚をし、父親とは縁を切った。くたばっても葬式には絶対出ない。母親も当時のことはあまりよく覚えていないようだ。ただ口に出さないだけかもしれないけど。まあ、どうでもいい。しょうがないかなあ、と今では思う。

 

家庭内暴力は、大抵の場合は配偶者と一番上の子どもが標的にされるらしい。私の家庭でも同様だった。子どもの中で父親から唯一嫌われていたのも、最も暴力を振るわれたのも私だった。そしてそのうち本当の意味で気に入られるのは自分の能力では不可能だと気が付き、反動で好き勝手に生きるようになり、現在に至っている。

その代わりに、妹が両親から殴られているところを見たことがない。「かわいくない」「ブスだ」と、言われているところすら私は知らない。妹の方が可愛いから?そうだね。それもそうかも。

父親も母親も私の子育てに失敗してしまったことを分かってなのか、妹には決して暴力を振るわなかった。そして、日常的に両親のしょうもない喧嘩を見てきた妹は空気を読むことが上手くなり、両親の望む普通の子どもに育った。

全員が少しずつ狂った家庭だ。それが私の普通だった。だから、両親の仲が良い家庭というのも、ちゃんとした家族像というのも、多分あまりよくわかっていない。


最近、年上の友達ができた。たまに連絡を取り合い、2か月に1度くらいのペースで遊んだり、お酒を飲んだりする。

この前一緒に食事をした時、何かの拍子に私の家庭内での話を簡単にしたことがあった。すると彼女から、「だから、あなたは恋愛ができないんじゃないの?」と言われた。他の人からも、ごくたまに同じようなことを言われることがある。本当にそうなのだろうか。父親がクズで少し狂った家庭で育ったから、こんなにも男の人との隙間を埋められずにいるのだろうか。男の人の前で私が女であることを認めず、自分への可能性をすべて殺してしまうのだろうか。

他者からの同情や悲観が混ざった意見を聞く度に、そういった考えに逆らっていきたいと思う。同じような環境下で育ったような人たちがそうだったとしても私だけは違うと信じたい、けど、足りないのかもしれない。


姉妹を持つことは皮肉だ。自分とほとんど同じ血が流れている人間が認められ、そして絶対に勝てないと明確に分かってしまうのは、正直ちょっとしんどい。見た目も性格も全然似ていないけれど、やっぱりちゃんと似ている。姉妹なんだし。

私はもう、自分の過去は清算しきれたものだと思っていた。自分の家庭のことで悲しい記憶を作ることも、悩むことも今後ないだろうと信じていた。でも、すぐ近くに自分に似た存在が、比較される対象がいることが、こんなにも窮屈だなんて今まで気が付けなかった。自分の中での変化や家庭内での些細な変化がある度に、普通に生きている妹と自分をどうしても重ねてしまい、少しずつ大きなコンプレックスへと変化していく。醜くすぎる嫉妬かもしれない。

他の人からどんな風に見られても、どう思われていても、私はあまり興味がない。さほど気にならないし、日々の素行も大してよくないのだから、人として評価されたいなんて考えない。近くにいてくれ、そして興味を持ち続けてくれる3人くらいの友人を大切にできればいいと思っている。そして、そうしている(つもり)。

自分のやりたいことができている今の生活に概ね満足しているし、人との関係なんてひとりではどうしようもないのだから、なるようにしかならない、だったら私は自分でなんとかできることを先に全て済ませるし、人間関係については何もしないからな!!!というアホくさい考えを持っていて、家族についてもそうだった。

どう思われても、どんなことを考えていても、結局血のつながりをどうにかすることはできない。邪悪な呪いみたいだ。全部なかったことにしたかった、本当は。死んだあとだって、私たちが家族であることは続いていく。だから、投げやり半分な気持ちもあって、どうだってよかった。でも、血のつながり、親からの愛情、どうしても認められたかったこだわりみたいなものにずっと執着していたのは、私だ。本当にしょうもない。沸々と、消えることのないコンプレックスを生み続けている。けど、手放して考えるとやっぱりどうでもいい。こだわりを今後一切持たず、なんでもない感じでずっといたい。

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最近、仕事全部丸投げにしてしまっている。本業も、執筆も。気持ちが浮かない。これもほぼ就業中に書いた。は~。締め切りのない仕事が、いつまで経ってもできない。そして締め切りが迫らないと作業効率が全く上がらない。そろそろ本当に怒られそうだ。あと本当に仕事を辞めたい。辞めたら、コモドドラゴンを観に行こうかな、って思っている。私は動物が大好きで、かっこいいから。血の匂いをすぐにかき分けるから、生理中の女性は入れないらしい。かっっっこいい……。そしたらシュノーケリングもしたいし、東ティモールとかパプアニューギニアとか、あの辺の森が多くて民族がたくさんいそうな地域に行きたいな。治安悪そうだけど。妄想がどんどん膨らむ……。

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今の私は髪が長い。「好きな彼が、ロングヘアーが好きみたいだから……。」という設定で髪を伸ばしていたんだけど、切ろうかな、と考えている。好きな彼のタイプの女性に合わせる自分に腹が立ってきた。「好きな彼が、ロングヘアーが好きみたいだから……。」という設定にも無理がある。どっちだっていい。好きにしたい。あと暑い。うっとおしい。邪魔だ。ロングヘアーのメリットなんて寝癖が付かないことくらいしか思いつかない。しかし、今使用しているシャンプーの銘柄が分からないくらい髪には無頓着で、自分に似合う髪型が全く分からない。風水占い師辺りに、似合う髪型を選んで欲しい。

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https://www.instagram.com/p/BVw95OJFKR_/

THEインスタ映えみたいなかき氷食った🍧🍧🍧これはグレープフルーツとクリームチーズのかき氷ですかね?あと犬がクソでかくて可愛くて死ぬかと思った………でかい犬本当にかわいい……。

今年は沢山かき氷を食べに行きたいな、と目論んでいる。これ、すごく美味しかった……!

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sololife.jp

アジカンのゴッチにRTされたのが最近の驚き。だって、中学生の頃から知っているミュージシャンで、私にとって青春のすぐそばにいたような音楽だったから。見ていただけたんだろうか。何事も続けていくもんだ。嬉しい……。

これ、実は本当に時間がなくて、ライブ終わって自宅に帰り、深夜2時まで、そして出社してからこそこそ書いたものでした。ちょっときつかった。

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私の書く文章は、余計な情報が多い。