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私地獄

twitter:@ataso00

人は誰しも心にババアを飼っている

半年くらい前、弊社に35歳の女性社員が入ってきた。
私は、彼女のことを「ババアだな」と思う。見た目はきれいだと思うし、仕事も出来る。でも、「あ、本当にババアなんだな」とどうしても思ってしまう。

母親や自分に迷惑をかけた人がたまたま自分より年上の女性だった場合、「ババアがさ……。」という人がいる。私はその表現があまり好きではない。人は必ず年を取るし、私もいずれ「ババア」と呼ばれてもおかしくない、おばさんやおばあさんになってゆくから。将来の自分を馬鹿にしているようで、なんとなく嫌だった。

また、若い女性が「私もうババアだからさ」と自称するのも好きではない。横文字に逃げていると思う。甘えるな。それに、年を取ることは悪いことではないし、生きていくうちに自分よりも若い女性が増えていくのは当たり前のことだし。年齢にあらがって、事前に策を講じたところで周囲の人間は「そんなことないですよ」「まだ若いじゃないですか」と建前で話すだけで、何も生まれない。つまらない会話だな、と思う。

先日も「私もうババアだからさ」という発言を聞いた。35 歳の女性社員だった。私の会社はワンフロアで、規模も小さいので、大体の話が耳に入ってくる。仕事の内容が異なるため、トイレや廊下ですれ違った時、飲み会の席でしかきちんと話をしたことがないような仲だったけれど、彼女の口から発せられる「私もうババアだからさ」という発言は、もうすでに何度か聞いたことがあった。
入社当初は「いやいや、そんなことないですよ」という否定をしていた社員たちも疲れてしまったのだろうか、もう否定も肯定もしていなかった。

「ババア」って一体なんだ。仕事に関係ない女性性と年齢を同時に持ち出して、人に気を遣わせて、何がしたいんだ。私は「ババア」を、周りに迷惑をかけていることに気が付かない人だと思っている。

弊社のババアには、「入社した時にトイレの使い方を誰も教えてくれなかった」「新入社員が業務時間内に電話をしていたから、注意しておいて」などと未だに言われ続けている。その度に私は「そうですよね~」と受け流す。
足音がうるさく、彼女が歩く度に社内に「ガンガン」という音が響き渡る。色んなところに化粧品、婦人画報の雑誌、ティーパック、春雨スープなどが置かれている。彼女が使ったあとの女子トイレの洗面台はいつもファンデーションの粉まみれ。トイレのコンセントが抜かれ、コテを温めていたこともあった。「今、コテ温めてるから、先にトイレ使っちゃっていいよ」とのことだった。「まじかよ。誰も見ねえよ。つーか家でやって来いよ。トイレでコテ温めてるなんて高校ぶりに見たわ」と思う。どこの会社にも、必ず変な人がいる。その「変な人」がこの人だった。

あまり好まれる行動ではないことはわかる。でも、「なぜ、ダメなのか?」がきちんと説明できない。誰も何も言わないし、彼女自身もなぜ駄目なのか知らないんだと思う。誰も周りに注意してくれる人がいなかったんだろう。ババアだな、と思う。同時に、彼女の行いをなんかちょっとおかしいと思うのは社内で私だけなのかもしれない。


「普通、こんなことしないよな」「常識的に考えて、そうだよな」と考えるけれど、普通や常識なんて私が今まで生きてきた世界の中での話だ。彼女の世界には私とは全く異なる普通や常識があるはず、多分。

クチャクチャと音を立てながらお弁当を食べる上司もいる。
この音も私はなぜ駄目なのか説明ができない。不快だから?周りに迷惑だから?周りっていうか、自分と自分の周りだけじゃない?だってこの人、私より20歳も年上だし家庭も持ってるよ?中学生と高校生の子供だっているよ?注意されないってことは、クチャクチャ音を立てて食べてもいい世界がどこかにあるのでは?とか、世の中の大多数の人はくちゃくちゃ音を立てながら食事をするのは嫌いなんだろうけど、でも自分の音って気づけないんじゃないか?とか、考えてしまう。注意することなんて勿論できず、上司が12時過ぎにお弁当箱を取り出すたびにイヤホンで耳を塞ぎ、割とうるさめの音楽を聴く。

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今日はDie Antwoordだった。うるさくはないか。
因みに最近は、heaven in her armsの新譜といきものがかりをまあまあ聴いている。

35歳の女性社員やクチャクチャ音を立てて食べる上司、電車でリュックを前にしない人、レジに割り込む人、スーパーで精肉をムニムニ押して指の痕を付ける人、貧乏ゆすり、人前での化粧、スマホを見ながら歩きぶつかっても謝らない人、満員電車でマックのハンバーガーとポテトを食べれてる人、なんとなく嫌なことや少しだけ迷惑な人は沢山いるけれど、相手に納得してもらえるような説明が、私にはできない。「私が嫌だから」「周りの人に迷惑だから」とか、そういう中身のない理由しか思いつかない。「その人にはその人の事情があるんだろうな」と考えてしまう。面倒臭いし、「注意するほどの仲ではないからなあ」とも思う。

私が「少し嫌だな」「迷惑だな」と思っているのと同じように、私も誰かに「少し嫌だな」「迷惑だな」と思われているのかもしれない。気が付いていないだけで。分かっていないだけで。
誰からも注意されず、周囲の変化を読みとれず、自分の言動に何の間違いがないと考えながら生きているといずれ私も人に迷惑をかけていることに気が付けないババアになってしまうんだろうな、と思う。

心の中で飼育しているババアを奥底に押し込んで、慎ましやかに生きていきたい。あと会社まじで辞めたい。助けて欲しい。でもフジロックには全日行きたいので、7月までは働き続けなければならない。辛い。泣いちゃいそうだ。息抜きにと考えていたのに、この文章も書き終えちゃうじゃないか。

 

それはそうと鴨川シーワールドに行きました。

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友人3人と、笑うアシカの真顔になる瞬間が面白過ぎて同じことで1日30回以上笑ってた。笑いのツボが同じって大切なんだな、と思う。全員頭が悪くて楽しかった。