私地獄

twitter:@ataso00

3月4日の平凡日記

※ただの3月4日(土)の日記です。

 

私は、昔からどうも人を誘うのが苦手だ。ひとりで過ごす寂しさと人を誘う(または断られたときの)煩わしさの両方を天秤にかけたとき、ひとりで過ごす方が圧倒的に楽だった。「多分このままではいけないんだろうなあ」と思いつつ、どうしてもひとりで過ごすことを選んでしまう。
まず、自分の趣味嗜好がニッチだ。友人、知人を仲の良い順で誰を誘うべきなのか考えると、不思議なことに趣味の合う人がまずいない。自分の空いている日に、同じくらい暇な人を探すのも面倒臭い。更に、ただ何文字か打ち込み「送信」のボタンを押せばいいだけなのはわかっているけれど、連絡をするのも億劫に感じるし、「いつ」「どこで」「何をするか」などを話し合わなければならないのも、私にとっては苦手なやり取りだった。

「じゃあ、お前をデートに誘いたい人がいたらどうするんだよ!」と、飲み会の席で言われたことがある。
多分、めちゃくちゃ可愛い人だったらここで、「え~、〇〇くんが行きたいところ~」とかなんかそんな感じのことを上目遣いで言って盛り上がったりそうでもなかったりすんだろうな~なんて思いながら、「本当だよね~。」と答える。
今思いつく中で、男性と行きたいところは競馬くらいかな。馬はいいぞ!乗馬も楽しいし、食べても美味しいし、お金にもなる。更に馬油は肌への浸透性も保湿もすごいぞ!最高じゃないか!

ただ、この話を女の子にした時、「好きな人とだったらどこでも楽しいんじゃない?」とサラッと言われて私は心に傷を負った。痛みってこんなに簡単に感じるものなのかよ……。

映画や美術館、博物館などに行くのは好きだった。誰かと同じ時間を共有し、終わった後に感想を言い合えるなんて、多分楽しいんだろうな、とは思う。けれども、映画を見る際は誰かが近距離に長時間存在しているのが苦手だ。集中できなくなる。美術館や博物館は、相手に気を遣いつつ鑑賞しなければならないのが面倒臭かった。というか、美術館や博物館で喋る人があまり好きではないので、私自身がそうなりたくないんだ。
自分の中で感じたこと、考えたことを消化するのも時間がかかるし、整理しきる前に言葉にしてしまうとなんだかあまり良くない気もしている。

そのため、趣味に関するほとんど全てはひとりで行動するようになった。
ひとりって寂しいんだろうか。寂しいことって、いけないんだろうか。寂しさもひとりで消化できるなら、それはそれでいいんじゃないかと思うけど。うーん。でも、ひとりで好き勝手やる時間も、鼻歌を歌いながら知らない街を歩く時間も私にとってはすごく大切なんだよ、なんて考えつつ、私は朝早くから恵比寿に向かう。

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※これはフリー素材です。

恵比寿ガーデンプレイスは、なんだか胡散臭くて好きだ。全部が全部何を目的にしているのかよくわかっていないけど、とりあえず洋風でお洒落にしておけばいいだろう!みたいな張りぼてっぽい感じが、ちょっと馬鹿っぽくて好き。私はこの街に居場所がないなあ、といつもソワソワしてしまう。
「いつか」と思いながら観に行ったことはないけれど、夏場はこのアーチ形の屋根の下で映画を観たりできるみたい。お洒落~ロハス~~無添加~~~~~~。こういう発想が恵比寿っぽい。
恵比寿には、リキッドルームというライブハウスがある。私はここ以外で恵比寿には用事がない。この前は、Explosions In The Skyという外国のインストバンドを観に行った。最高。


Explosions In The Sky- Your Hand In Mine

終演後、たまたま先輩に会って駅まで一緒に帰った時、「やっぱりサブカルだから、こういうインストポストロックはチェックしてるんだね~安心した。流石だよね。」と言われた。今のサブカルは外国のインストバンドなんて聴かないぞ。
なんだかここ2~3年の間に「サブカル」の定義も変わっているな~なんて思う。みんなお金がないからかな。段々カルチャーにお金を使わなくなりつつあって、結果的にメインカルチャーに育つものがなくなってしまい、ほとんどの文化がサブカルチャーみたいな位置づけになってしまっているのかもしれない。わからないけど。

そんな一端のサブカル女は、『たかが世界の終わり』という映画を観るためにお洒落タウン恵比寿に来たんだ。フランス映画。いいぞ、サブカルっぽいぞ!「ドラン(この作品の監督の名前です)はさあ、新しいことをしているわけではないのに今までとは異なる切り口で展開していってさあ~」なんて、チャイラテ飲みながら言えたら完璧。

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でも、本当にそう思う。あらすじがすごい。

「もうすぐ死ぬ」と家族に伝えるために、12年ぶりに帰郷する人気作家のルイ。母のマルティーヌは息子の好きだった料理を用意し、幼い頃に別れた兄を覚えていない妹のシュザンヌは慣れないオシャレをして待っていた。浮足立つ二人と違って、素っ気なく迎える兄のアントワーヌ、彼の妻のカトリーヌはルイとは初対面だ。オードブルにメインと、まるでルイが何かを告白するのを恐れるかのように、ひたすら続く意味のない会話。戸惑いながらも、デザートの頃には打ち明けようと決意するルイ。だが、過熱していく兄の激しい言葉が頂点に達した時、それぞれが隠していた思わぬ感情がほとばしる――――。

映画『たかが世界の終わり』公式サイトより

うわ、なんだこれは。 めっちゃつまらなさそう。このあらすじだけでも、なんかフランス映画臭がぷんぷんする。主人公の名前以外全員最後に「ヌ」が付いているし。いや、本当にフランス映画なんだけど…。
ただ、私はこういうなんでもない人が普通に生活をしていくような映画が好きだ。人の感情の変化や揺れ動きが見て取れるのがいい。
見ていない人も多いと思うのでネタバレは避けるけれど、家族ってどうしてこうもわかり合えないだろうな、と思う。家族だからこそ?
賛否両論みたいだけど、映画の締め方も中途半端かつ「あとは自分で考えな!」と言っているような丸投げしている感じもいいねえ。ずっと退屈で私はかなり好きだった。かなり端的に言うと、久しぶりに実家に帰って家族と喋って帰るだけの映画。
前日はあまり寝付けずに少し寝不足だったので、ウトウトしながら見ていたけれど、私は眠気と葛藤しつつ映画を見る時間も贅沢で、気に入っている。
人に勧めるか?と聞かれると、ちょっと微妙かなあ……。

主人公の妹役には、レア・セドゥ。両腕にタトゥーを彫っていて、何本も何本もタバコ(マリファナ?)を吸うような妹役だった。作中で彼女がタバコを吸う度に、タバコを吸いたくなる。
実は私もタバコを吸う。でも、私がタバコを吸うことを知っている友人はあまりいない。誰に対してであっても、なんとなく言わないでいる。

ヨルダンにて現地で知り合った友人にシーシャを教えてもらってから、定期的に吸うようになったのがきっかけだった。日本に帰ってきてからも月に1度くらいのペースで吸うのだが、まあ金額が高い。一回吸うと2000円くらいする。吸える場所もたくさんある訳ではない。それほど依存はしないと思うけれど、なんとなく吸いたくなった時にどうするか?……タバコだ!という浅はかな考えに至った。それから、食後と執筆をしている時、そしてべろべろに酔っぱらった時などに吸うようになる。「どうしても!」みたいな禁断症状はない。本当に、ただなんとなくタバコを吸う。食べ物も飲み物も同じものばかりを摂取し続ける傾向にあったので、依存してしまうんだろうと思っていたけれど案外そうでもないみたい。身体に悪いこと、自分の中に「女の人はタバコを吸ってはいけない」という刷り込みがあるからなのか、吸う度にほんの少しの罪悪感を覚えるのもいい。
「たばこ、吸うんだね」「そうだよ」という、型にはめたようなやりとりも少し面倒くさいんだよなあ。

映画を見終わり、喫煙所を探すも見当たらない。恵比寿ガーデンプレイスは凄い。全面禁煙だった。駅の反対側へ行き、一服。


消防署のイベント?のようなものも行っていた。子連れがたくさんいた。いいねえ。f:id:ataso01:20170309201542j:image

 ふわふわの白い羊もいた。かわいい。でも、なんで消防署のイベントにいたのだろう。

「お昼ご飯、どうしようかな」なんて考えつつ山手線に乗り込み、久しぶりに原宿へと向かう。
前回は、LGLTのイベントの際に行われていたCHARAのフリーライブを観に行った際に来た。原宿は、昔はよく来ていたような気がするけれど、最近ではわざわざ行くような用事が見当たらず、縁遠くなってしまった。


CHARA (Live '09)

Charaはいいぞ!

フォーレにある友人が勤めるお店に行くものの、出勤日ではなかったようで会えず。

LEBECCA boutique

店内はファンシー!ハッピー!パステルカラー!ガーリッシュ!の暴力であった。少し店内を見たけど、ワンピース可愛かったな。私は着れないけど。
この日は全身真っ黒で足を踏み入れた私はかなり浮いていた。すみません…。

その後、代々木上原へと向かう。
私は現在、現職に嫌気が差し、少しずつ転職活動をしている。先日面接を受けた後、友人から「今から下北沢で飲まない?」と連絡を受け、普段乗らない小田急線に飛び乗った。窓から外を眺めると、まあるい屋根のモスクがライトに照らされている姿が見える。

東京にモスクがあるのは風の噂で聞いていて、「いつか行きたいなあ」と思っていた。電車からだとこんなにきれいに見えるんだね…。早速行ってみることにした。因みにこの日の面接は落ちた。

www.tokyocamii.org

トルコは今まで2度ほど行ったことがある。大好きな国のひとつで、いい思い出ばかり。言葉が通じないのにスイカを分けてくれたり、一緒にターキッシュティーをのみながらゲームをしたり、いきなり呼ばれたと思ったら「うちでご飯食べていきなよ!」と言われ一緒に昼食をとったり。観光するところもたくさんあるけれど、そういう現地の人とのなんでもない思い出の方が心に残る、気がする。

因みに私が一番好きだったモスクはこちら。トルコじゃないんだけど…。

https://www.instagram.com/p/13AotKujwk/

エマームレザー廟に行って来ました。宇宙かよ…。イランは情報規制が厳しくてFacebookとTwitterが使えないのですが、instagramは使えるという…謎。

イランのマシュハドにあるエマームレザー廟というモスク。イスラム教徒の間では、かなり重要な巡礼地になっている。中には感極まって泣いている人もいた。
ここは、全て鏡張りになっている。宇宙みたいだった。イスラム教でも、鏡は神秘的な意味合いを持つのかな。ここになら神様も来てくれそうだな、と思った。
宗教の関係で、モスク内はカメラで写真を撮ってはいけないんだけどスマホでの撮影はOKらしい。面白いよね。

基本的にいつでも誰でも見学できる施設なんだけれど、土日は午後2時半から日本語ガイド付きで施設案内をしてくれるそう。せっかくなので、参加。お腹が空いて死にそうだった。

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イスラム教に対してあまりいいイメージを持っていない日本人は多いと思うけれど、私はイスラム教というか宗教色の強い国を旅行するのが好き。みんな親切だし、自分と異なった考えの人と話したりするのは楽しい。なんとなく、人と人との距離感も近い気がしている。
教徒に対して階級や国籍など関係なく平等なのも、いいなと思う。
イスラム教は食事制限もあるし、女性のドレスコードも厳しい。1日に5回も礼拝がある。
でも、自殺者が本当に少ないんだよねえ。

国の自殺率順リスト - Wikipedia

日本人は無宗教の人で自由な人が多いけれど、毎年3万人以上が自殺をしている。どっちがいいのかな?なんて考える。

外国をふらふらして現地の人に話しかけられた場合、「名前は?」「どこから来たの?」「仕事は?」「家族は?」と同じくらい「宗教は?」という話題が頻出する。ここで、「Nothing」と答えてしまうと、かなり不審がられる。外国人の感覚だと、信仰する宗教がないということは性別がないとか国籍がないとか、それくらい重要で、無宗教だとかなり不思議に思うらしい。

それなりに色々な国を見て回ったから、そこそこの知識はあると思うけど、イスラム教の知らないことをたくさん知れて良かった…。

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トルコのタイルは、発色が鮮やかできれいだ。
まずは、東京ジャーミーそのものの説明をしてもらう。日本にも、約80のモスクが存在しているらしい。そんなにあるのか…知らなかった。この建物は建て直されたもので、材料もすべてトルコから取り寄せているんだって。日本とトルコ、湿度や環境が全く違うからお土産としてトルコの焼き物を持ち帰るとすぐボロボロになってしまうんだけど、この建物は材料の性質などは関係ないんだろうか…。
この建物の耐震強度ってどうなってるんだろうな。

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イスタンブールのブルーモスクになんとなく似ている。

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ドラクエに出てきそうな感じでかっこいいねえ~。
今写真を見返してみたら、もうイスラム圏の建築には飽きている時期だったのか、写真が全然なかった。トルコ、また行きたいな…。

礼拝もきちんと正座で見学。
アザーン」と呼ばれる「今から礼拝をはじめます!」みたいな合図があるんだけど、東京ジャーミーの人のアザーンはめっちゃ上手かった。
信仰が厚いところのアザーンはどこも上手い気がする。その点、エジプトはめちゃくちゃ下手クソだった。礼拝中もスマホいじってるし、イスラム教舐めてんのか。
あと、エジプト人は短気なのですぐに喧嘩をする。

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美しきオスマン建築よ…。日本にいるのに、日本じゃないみたいだ。

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ステンドグラスもまたキリスト教の教会とは違った美しさがあるね。

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モスクは礼拝できるところが男女で別れている。これは女性しか入れないところ。
たまたま、結婚式を行っていたので見学。色んな国で結婚式や葬式を見かけるけど、やっぱり日本と全然違うんだよな。面白かった。

女性は全員アラブの石油王と結婚したいと思うんだけど、サウジアラビアとかあの辺りはイスラム教に対する信仰が厚い人が多いだろうし、改宗が大変そうだ。女性は働けないし、まず家族以外の男性と話せないしなあ~。肌も顔も出せないんだけど、その分(?)アイメイクがっつりで下着がめちゃくちゃセクシーなんだよな。寝坊したときや着替えが面倒なときは、二カーヴやチャドル(目や顔しか出ていない、黒いアレ)の下がパジャマだったりするらしい。

見学は1時間くらい。良い時間を過ごした。


その後、すぐ近くにあるTOMOCA COFFEでコーヒーを飲む。

www.tomocacoffee.co.jp

ここはエチオピアコーヒーのお店。
エチオピアに行った時、この本店でコーヒーを飲んでだことがある。
帰国してから日本に出来たと知ったので、行ってみたかったんだよね。

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なんだ、これは。私の知っているエチオピアコーヒーじゃない…。
店内は、植物が咲き乱れ、おしゃれそのもの。あと、店員がイケメンだった。読みかけの本があったのに15分も滞在せずすぐに出てしまった。居心地悪いんだもん。
写真左上の謎の機械を利用したことがなく、トレーをめちゃくちゃに汚して店員に平謝りをする。
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これは本店ですね。店内も汚くていい感じなんだ…。
日本のお店は、面影がまるでなかった……悲しい

代々木上原は、お洒落なカフェやレストランがたくさんあるらしい。でもバカ舌だしお店探すの面倒だったし、結局駅前のなか卯いくら丼を食して帰宅。

 

という土曜日。1人で遊ぶと、計画通りにいったときもいかなかったときも「楽しかったな……ウンウン」という感覚がじんわりと湧いてくる。ほとんど誰とも話をしないから「あの時こうやって言えばよかった」「この反応をしてしまったのはダメだったな」という対人反省会をお風呂に入っている時や寝る前にしなくていいのでそれだけで心が健康になる気がする。

 

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これは友人に送ったLINE。